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コラム
2024.4.21 経営コンサルティング

社会課題はコストではない。

SDGs、あなたはどう捉える?

社会課題はコストではない。
それに取り組むことが、長い目で見ればむしろ利益になる。
。。。善良な地球人であれば、SDGsは、もはや常識ではないでしょうか。

プロダクトアウトとマーケットインの対比を持ち出すまでもなく、選ばれる企業になるような取り組みが必要ですよね。企業間であろうが、国同士であろうが、利害関係はあったとしても、共存共栄するための工夫はあるはずです。

例えば、物流の場合

昨今、話題となっている物流2024年問題。
これに対応する取り組みとして、競合企業間での共同物流などは好例でしょう。
物流に携わっている方はご存じだと思いますが、共同物流はマッチングさせるための制約条件がけっこう多岐にわたります。例えば共同配送であれば、発地や着地がそれぞれ近いことや、その時間帯も近いこと、あるいは荷役特性や使用機材が同様であることなどが挙げられます。必要性は分かっているのに、なかなか実現できないのはこうした難しさがあるためです。でも、そうした制約を乗り越えて実現している事例もあります。ライバルと手を携えての共存共栄、まさにSDGsと言えますね。

本当は独り勝ちしたいけど。。。

もちろん、ライバルを出し抜いて独り勝ちすれば一時的には気分が良いかもしれません。しかしそうした考え方は、いろいろな意味での資源、それは天然資源にとどまらず、人的資源さえも食いつくしてしまうであろうし、義理人情といった道理の面から考えても当然の帰結でしょう。

それよりも、限りある資源(人的資本も)、分け合って大切に使う・育てることが不可欠であるし、これは言い換えれば思いやりであり、愛情です。地球環境や企業間競争に愛情という言葉を持ち出すのには違和感を覚える向きもあるかもしれません。でも、相手を慮ることはすなわち思いやりであり、愛情であると言っても過言ではないと思います。

限りある資源のために

高度経済成長期を過ぎ、バブルも崩壊し、少子高齢化時代を迎えた今の日本は成熟期、いや、衰退期であるとすら言えましょう。衰退期に於いてSDGsは、もはや共存共栄の実現に向けて忘れてはならない思想だと思います。これは、ひとり一人の消費者でさえ、サステナブルな社会の実現に向けて課せられた義務であることを正しく認識し、行動することが不可欠でしょう。

人的資源も含めた資源を永続的なものにしていくために、SDGsは重要だと思います。

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