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コラム
2024.4.26 経営コンサルティング

すり合わせ型とモジュール型、ご存じ?その1

すり合わせ型とモジュール型の違い

モノづくり、特に機械の製造業界においては、大きく二つに分けて
「すり合わせ型」

「モジュール型」
と呼ばれる考え方があります。

あなたは、どちらが良いと思いますか? そして、ニッポンのモノづくりは「すり合わせ型」が主流であったことも、ご存じでしょうか。

それぞれの特徴

モジュール型:
標準化が進んだ部品などを組み合わせることを中心に、製品を構築する方法。
部品交換、アップグレードなどが容易で、製品の柔軟性や拡張性を高めやすく、その他にも、異なる製品間で部品の共通化なども図りやすい。
そのため、生産性向上や製造原価抑制に重きを置いた考え方と言えます。

すり合わせ型:
製品の各部分を個別に設計し、それらを組み合わせて一体化させる方法。
一つひとつの要素が緻密に連携して動作するように作りこむため、性能や品質の向上を図りやすい。 特定の要件に合わせて部品をカスタマイズするため、製品のバリエーションや多様性に重きを置いた考え方と言えます。

どちらを選択するかは、製品やプロジェクトの、要件や目標によって異なります。

日本はすり合わせ型を重視してきた

ニッポンは従来、すり合わせ型を重視する企業が多かったのです。
典型的なのは自動車でしょう。日本は軽自動車でさえ、価格の割には内装も素晴らしく、何しろ故障しませんよね。これは、その表れだと思います。

一方、欧州の高級車は、新車であっても意外と故障します。(もちろん、個人的な仮想ですが)
新車購入後1年以内の故障発生率といったデータを、筆者は持ち合わせていませんので断定はできません。でも、例えばドイツのあの高級車でさえ、(型は古くなさそうなのに)故障して救援を待っている光景を、何度か目にしたことがあります。

また、筆者の父が以前乗っていた、別のドイツ車の内装は、「えっ?この高級車でも内装は〇〇〇〇〇なの?」と感じたこともありました。
高級車の定義って、いったい何だったんだろう?と考え込んでしまいます。

※本稿は長いので、3回に分けてお届けします。

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