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コラム
2024.5.13 経営コンサルティング

すり合わせ型とモジュール型、ご存じ?その3

時代は変わった

機械メーカー、特に筆者も勤務していたコマツとクボタでは、エンジニアは従来、機械工学を専攻してきた人が多数派でした。

一方、機械工学以外の、例えば電気工学などを専攻してきた人は、いわば出世コースからは遠いキャリアパスにいました。筆者の元同僚で、コマツのテニス部でも一緒に活動していた、電気工学専攻のエンジニアも、卑屈な想いを抱き続けていたそうです。

しかし最近、ニッポンの製造業界でも、モジュール型への変革を探る動きが活発になってきました。それは、ハイブリッド化・電動化・自動化の影響です。

すり合わせ型の弊害とは?

上述の、電気専門の元同僚は、自分でも亜流だったと回顧しています。
ところが、いまや本流の、それもど真ん中に居ます。執行役員になり、ハイブリッド化・電動化・自動化の責任者として、その重責を全うすべく奮闘しています。

その彼が筆者に打ち明けた悩み。
それは、今まですり合わせ型でやってきたことによる弊害でした。

・社内でソフトウェアのエンジニアが不足している(機械屋ばかりだった)
・しかし標準化が遅れている(モジュール化してこなかった)

そのため、仕様書すら揃っていないものもあるなどの状況で、ソフトウェア開発を外部委託しようにも、なかなか進まないというのです。

もはや、すり合わせ型一辺倒ではなくなった

ハイブリッド化・電動化・自動化の波が押し寄せ、パラダイムシフトを余儀なくされている。でも、ニッポンのモノづくりは、すり合わせ型による高い品質が売り物であり、競争力の源泉だったともいえましょう。では、何が正解と言えるのか。あなたならどのように考えますか?

モジュール型、すり合わせ型、両方のアプローチを適切に組み合わせることで、効率性と品質の両面をバランスよく実現していきたいものですね。

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