人類軍 対 機械軍の戦争
映画「ターミネーター」をご覧になったこと、ありますか?
アーノルド・シュワルツェネッガー氏が主演の、SFアクション映画です。
1984年に第一弾が公開され、その後も続編が出たものです。
未来に起こる人類軍 対 機械軍の戦争を描いた話です。
この映画が最初に公開された1984年に、AI:人工知能という概念はありました。
しかしそれは30年以上も前のこと、今のような水準のものではありませんでした。
人類の英知を集めた機械が、勝手に核戦争を始めてしまう。。。
作者が当時、そうしたことが本当に起きるのか、どこまで考えていたかはわかりません。
しかし昨今、これが作り話では終わらないのではないかと、筆者は少し心配しています。
人工知能が自己改良を繰り返し、人間の知性を超える日が来るのではないか?
シンギュラリティとは?
この転換点を「シンギュラリティ」、日本語では「技術的特異点」と呼びます。
人工知能研究の世界的権威であるレイ・カーツワイル氏が2005年に提唱しました。
彼は、このシンギュラリティが2045年に起きるだろうと予測しています。
もちろん、諸説あります。
それは、もっと早く到来するだろうとの見方もあれば、ありえないとの意見もあります。
いずれにしても定量的な検証を伴ったものではないようです。
シンギュラリティは、人類に幸福をもたらす可能性があるとの説も示されています。
筆者は2045年に81歳となり、この世にはもういないかもしれません。
そのため、不幸になるか幸福になるか、あまり考えないようにしています。
人類に与える影響は?
シンギュラリティは、人類に不幸をもたらすのか、それとも幸福か。
人工知能に人権を認める必要はあるのか?
人工知能が暴走してしまうのではないか?
人工知能が暴走したら、その責任はどこにあるのか?
今、こうした議論が活発に行われているようです。
シンギュラリティによってもたらされると考えられていることは、いろいろあります。
1)雇用の変化
シンギュラリティにより、人間が担ってきた業務を人工知能で代替できるようになる。
これにより、無人化や省力化が進むでしょう。
いわば、人工知能が人間の仕事を奪うことが起こり得ると考えられています。
しかしこれまでも、たとえば電話交換手という職業がなくなったといった例があります。
あるいは、人間がやりたがらない仕事を、機械で代替できるようになるかもしれません。
2)個人の所得あるいは収入の形の変化
人工知能が担える仕事が幅広くなるほど、人間の労働時間は少なくなっていくでしょう。
これに関し、「ベーシックインカム」と言われる制度の導入も検討されているそうです。
ベーシックインカムはその財源確保など、実現に向けての課題は多そうです。
一方、経済格差の解消や生活様式の多様化につながるといった期待もあるようです。
3)医療技術の進歩
シンギュラリティは、医療に大きな進歩をもたらす可能性があると言われています。
特に、障がいのある方のために、身体機能の一部を人工物に置き換える技術が期待されています。
たとえば人工知能を制御に活用した義手などは既に実用化されているそうです。
医療技術の進歩により、健康寿命が延びることも期待できるでしょう。
ただ一方で、意識をデータ化することすら実現されるかもしれません。
そうなると、裁判が不要になることなども考えられそうですね。
他にもいろいろとあるようですが、いずれにしても正負両面あるようです。
生成AIで、仕事の効率化にも活用できる場面が増えましたが、上手に付き合ってきたいですね。